経緯
2019年4月 被害者がA子らと知り合い、いじめが始まる(4月に1回5月に2回6月に1回担任にいじめの相談)ゴールデンウィークには深夜4時にB男にラインで呼び出されることもあった(被害者の母親が止める)
2019年6月 C男が被害者を脅迫して動画や写真を要求、C男自らも複数回にわたり撮影→グループにラインで拡散。複数人で取り囲みA子D子E子が猥褻行為(自分に対して)を行うよう強要。A子らに強要され被害者がウッペツ川へ飛び込む→加害者はスマホで撮影→住民が通報→警察介入(通報者はその後死亡。病死らしい)警察介入後もバックアップデータを使用し写真や動画を拡散→2019年10月被害者は精神的苦痛により入院
2021年3月 いじめによるPTSDを患っていた被害者が遺体で発見(死亡時の状況は不明。警察も自殺とは断定していない)
校長 金子圭一と教頭 中山岳
事件後
本件に関して旭川市教育委員会や学校に300件以上の苦情の電話が相次いだことから、2021年4月22日、旭川市の西川将人市長や教育委員会の委員らが非公開の会議を開き、事実確認を改めて行う必要があるとして第三者を交えた調査を行うことを発表した。
4月26日、参議院決算委員会において梅村みずほ議員が事件について調査した結果を基にして音喜多駿議員が質問に立った。被害者の中学校が弁護士同席を拒否した件についての質問に対し萩生田光一文部科学大臣は、「親御さんからすれば自分で冷静に対応できないような状況もあって代理人である弁護士が同伴することはそんなに珍しいことじゃなくて、そこはしっかり対応すべきだと私は思います」などと答弁した。
被害者の中学校は加害生徒に聞き取り調査を行い結果を冊子にまとめている。その開示請求を弁護士法23条2による弁護士照会制度に基づき遺族は三度行っているが拒否をされている。回答義務があるのに拒否をしても罰則がないシステムに遺族は納得していないが知る権利に対してどのように考えているかとの質問に対し、瀧本寛初等中等教育局長は、「いじめ事案の対応について一般的に学校はいじめを受けた児童生徒や保護者による(事実関係を明らかにしたい、何があったのか知りたい)という切実な思いを理解し対応に当たる必要があると考えております。文部科学省において作成した『いじめの重大事態の調査に関するガイドライン』でも同様のむね示しております。なお、被害児童保護者への情報提供等については、学校の設置者および学校は各地方公共団体の個人情報保護条例等に従って情報提供ならびに説明を適切に行うことが必要だと考えております」などと答弁した。
今の学校側は極めて閉鎖的な態度を取り続けているようで、4月26日7時頃からいじめのあった中学校で保護者への説明会があるそうだが、遺族には説明会についての案内がないということであり、遺族は当事者として説明会への参加を望んでいる。当然、参加する権利があると考えているが文部科学省はどのように考えているかとの質問に対し、瀧本寛初等中等教育局長は、「『いじめの重大事態の調査に関するガイドライン』での基本的な考え方をふまえて教育委員会と学校は適切な対応をしていただきたい」などと述べた。事態の進展によって文部科学省がしっかりと乗り出すことがありうるかとの質問に対し萩生田大臣は、「今後、中々この事案が進まないということであれば文部科学省の職員を現地に派遣する。あるいは私を含めた政務三役が現場に入って直接指導することも考えながら進めていきます」などと答弁した。
4月27日、旭川市教育委員会が、いじめ防止対策推進法第28条1による「いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認めるとき。」に該当するとして『重大事態』に認定した。
専門家からは、学校や教育委員会の対応を厳しく指摘する声が上がっています
爽彩さんの母親(手記から):
「今年2月13日、爽彩は失踪しました。どうしてもっと早く、爽彩を見つけてあげられなかったのか、今も悔いています」
18日に公開された手記。今年3月、北海道旭川市の公園で「遺体で見つかった女の子」の「母親」によるもので、女の子の写真や名前も公開されました。当時14歳の広瀬爽彩さん。2年前、中学に入学し、当初は「合唱部や生徒会に入りたい」などと話していたといいます。しかし…。
爽彩さんの母親(手記から):「4月後半から、がらっと人が変わったように爽彩は笑わなくなりました。部屋で泣いたりする声を聞くようになり、このころから『学校でいじめに遭っているのではないか』と疑うようになりました」
遺族の弁護団によりますと、爽彩さんはこのころ、複数の生徒から爽彩さんのわいせつな画像を送るよう強要され、拡散されていたといいます。母親は5回にわたり、学校に相談。しかし…。
担任(手記から):「いじめるような子たちではありません」
教頭(手記から):「いたずらが行き過ぎただけで、悪意はなかった」
また「わいせつ画像」については…。
遺族の弁護団・石田達也弁護士:「『それ(画像)も消しましたので』と学校が説明してきました。『いや、でもそれ、わいせつ動画が拡散しているなんて、怖いじゃないですか』と私(母親)が言うと『僕は怖くない』と教頭に言われました」
証言
- 被害者の親族によれば、2019年4月から6月にかけて合計4回にわたり母親が2019年当時の担任教師へいじめの調査を依頼したが「本当に仲のいい友達です」などと一日で返答された。また被害者が担任教師へいじめの相談をした際、加害者には言わないようお願いしたにも関わらず、その日中に加害者に知れ渡り不信を抱かせた。
- いじめグループが所属していた他の中学校で弁護士同席のもと2019年8月29日に「謝罪の会」が実施されたが、被害者の中学校は弁護士同席に難色を示し旭川市教育委員会による指導の末2019年9月11日にようやく許可した。母親の支援者によれば、被害者の中学校の「謝罪の会」は、教員は全員退席し録音も禁止された。
- 被害者の親族によれば、校内で起きた出来事ではないため、わいせつ画像の拡散に責任は負えないと、2019年当時の被害者の中学校教頭が母親に説明した。
- 2019年当時の被害者の中学校校長によると、「被害者の女子中学生は小学生の頃からパニックになることがあり、小学校から引き継ぎされていた。自殺未遂をする6月22日の2日前に母娘で口論になり公園を飛び出す出来事があった。公園を飛び出すのは自傷行為と同義のため以前から自殺願望があったと思う。いじめに関するアンケート調査を毎年行っているがいじめは認識されていない。今回の事件もいじめではない。猥褻行為強要と被害者の死亡に関係性はないと思う」とのことである。
- 被害者の中学校は、被害者の保護者や旭川市教育委員会に対していじめの事実はなかったと説明した。
問題点
- 過去にも旭川女子中学生集団暴行事件を防げず、市教委や学校の対応が後手になった反省から、同様の事態が発生した場合には迅速な対応を心掛けるようにしていたが、市教委の求めにも関わらず学校は全く対応せず自殺を防げなかった。
- 地元テレビ局の報道関係者によれば、被害者が自殺し、週刊文春が報道するまで一般の大手メディアが報道しなかった理由として、一般の大手メディアも事件をつかんでいたものの、自殺未遂報道はご法度なこと、加害者が全員未成年で小学生まで事件に関係していたために報道しにくかったこと、旭川市に地方都市独特の閉そく感があり、噂話が拡散して被害者を追い詰めてしまう可能性があった。
ネットのレビュー
「この教頭とか元校長とか今年の春にこの件が明るみになって身バレしたとき
警察に泣きついて自宅のパトロールとかしてもらってるって聞いたぞ
自分が困った時は他者に助けを求めるくせに
生徒が助けを求めても助けようとしないんだね
教育者として、いや、人間として終わってる」
「教頭が本気で気違いやん
さあやさんは死去の直前、SNS上で写真を送ってこられてショック受けてたのに…」
「闇深すぎ」
「ここの教師たち頭おかしい」
「これ少年法に守られてるだけで成人でやったら刑務所入って顔も名前も出てまともな人生送れない犯罪行為だからな
犯罪者グループと犯罪者を庇い擁護するクズの構図でしかない」
「イジメ隠蔽は金子校長の指示でしょう?
無事に退職金(4000万円)をゲットする為にイジメ隠蔽を教頭に指示した腐れ外道
それが金子元校長 」
「アレな団体が多い地域だから揉み消されてしまったのかと思ってた
お母さんずっと頑張ってたんだな
スカッとする展開になって欲しい」
「教師ってサイコパスしかいないの?
この学校だけじゃなく
いじめを隠して有耶無耶にするって
どの学校でも教師はするよね?
教師ってサイコパスでしょ?」
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遺族が18日、手記を公開
5月の連休中、午前3時~4時頃、爽彩はいきなり自宅の玄関をガチャガチャと開け、バタンという大きな音を立てて飛び出していきました。爽彩は「いかなきゃいけない。先輩に呼ばれているから」と泣きじゃくりながら答えていました。
関係する生徒2人の名前をきいていたので、対応を求めましたが、学校の担任は「真夜中に呼んだだけなので気にしないでください」と言いました。「娘はガタガタふるえていたし、いじめとかないんでしょうか」と尋ねると「いじめるような子たちではありません」と担任は話していました。
同じ頃、爽彩は「お母さん、死にたい」と言い出すようになりました。「死にたい」という言葉を、少なくとも2回は聞いたと思います。元気なく話す姿は、それまでの爽彩とは全く別人のようでした。
そこで、私は、担任に相談しました。しかし、担任は「思春期ですからよくあることですよ」と素っ気ない答えでした。
6月下旬、爽彩は、先輩に呼び出されたまま自宅に帰らず、深夜になってコンビニエンスストアで保護されました。これはおかしいと感じた私は、学校で担任に事情を聞きました。
「本当にいじめはないんですか」。担任に尋ねると、「いじめなんてわけがない。いじめていたら、じゃあなんでリュックなんて届けてくれるんですか」と、「いじめ」を、あっさり否定されました。
子どもたちに囲まれ、ウッペツ川に飛び込んだ事件の後、爽彩の携帯電話に、いじめを受けていることを示す履歴があることを学校に知らせました。教頭は「いじめが本当なら指導しないといけないので」と返答がありました。しかし、
その後も、何の対応もしてもらえませんでした。それどころか、爽彩の入院中、学校に呼び出された際、教頭から「いたずらが行き過ぎただけで、悪意はなかった」「加害者にも未来があるんです」と頭ごなしに、いじめを否定されました。
子どもたちに囲まれ、ウッペツ川に飛び込んだ事件の後、爽彩の携帯電話に、いじめを受けていることを示す履歴があることを学校に知らせました。
教頭は「いじめが本当なら指導しないといけないので」と返答がありました。しかし、その後も、何の対応もしてもらえませんでした。それどころか、爽彩の入院中、学校に呼び出された際、教頭から「いたずらが行き過ぎただけで、悪意はなかった」「加害者にも未来があるんです」と頭ごなしに、いじめを否定されました。
「10人の加害者の未来と、1人の被害者の未来、どっちが大切ですか。10人ですよ。1人のために10人の未来をつぶしていいんですか。どっちが将来の日本のためになりますか。もう一度、冷静に考えてみてください」。これは、教頭に言われた言葉です。
同席した知人も、あきれ果てるような対応でした。私は、泣くことしかできませんでした。
爽彩に何があったのか、真相を明らかにしてほしいと願っています。私は、爽彩がいじめに遭っているのではないかと、学校、教育委員会に何度も相談しました。
学校、教育委員会は、爽彩も、家族も、だれも相談することはなかった、いじめの認知には至らなかった、などと繰り返し主張しています。教育委員会の態度は、「いじめ」をもみ消そうとしているようにさえ見えます。
しかし、爽彩は、生前、だれにも知られないよう、内緒にしておいて欲しいと言って、担任の先生に相談していました。
なぜ、学校は、爽彩に対するいじめを知りながら、何もしなかったのか。学校、教育委員会が、いじめから目を背ける間に、爽彩に何が起きたのか。そして、明るく元気で笑顔を絶やさない爽彩を、まるで違う人のようにしてしまったのは何だったのか。
その真相を知りたいと願っています。
第三者調査委員会には、今も違和感と疑問をぬぐい去れません。公平で中立な調査が行われているのか、誰が、どんな調査をして、本当に真実に迫ろうとしているのか。調査の進捗に関する情報が極端に少なく、調査委員会の動きを、どう評価すれば良いのか、いまだ戸惑っています。
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